こんにちは・・・狸温でございます。

GWも今日が最後・・・長い休みを持て余すことなく、ほとんど寝プラスインターネット、映像観劇生活ですけれど、充実して過ごせました。

明日会社に行くことが哀しくて溜まりません。いや、今後の観劇計画のためにもお銭は必要・・・・仕事があるなんてありがたいことだ！！！仕事嫌いなわけじゃないしね。

といいつつも、平成に残ってしまった仕事をGWのうちに休日出勤して片付けようと思っていましたが。。。すぐにその計画は放棄して１日も出勤しませんでした。

明日から困りながらも頑張ります！！！！！！！(>｡<)

このGW中に観た映像と言えば、今更ながらのファントム。

望海さまプラス真彩希帆ちゃんの雪組ファントム
和央ようかさんと花總まりさんの宙組ファントム

の映像を観ました。どちらも、ファントムが領地と呼んでいるお庭で、クリスティーヌの美しくて優しい歌声に説得されて、ファントムが仮面を外すところで、辛い気持ちが湧き上がってきます。
　心の中で「エリック辞めるんだ。外してはいけない。普通に生きてきた人間の想像力なんて貧困なんだ！！！！心に傷を負うほどのおぞましいものや醜いものがあることは想定していない。きつい思いするよ～～～」と叫んじゃいますよね。案の上花總クリスティーヌも、真彩クリスティーヌもエリックの顔を見て悲鳴をあげて逃げていきます。
　クリスティーヌの態度は、当たり前だけど、やっぱりエリックにはきついです。観ているこちらもどうしようもない心境になってしまい・・・涙がぽつりぽつりと出てくる場面です。
エリックの境遇を理解して、醜いことも知っていながらでも、その純粋な魂を愛していたとしても、衝撃を受けるほどのおぞましいものは存在するんだよね。。。。

そして、エリックの顔がそれ。隠れて人目につかないように、生きなければならないほど醜く生まれてきてしまったのだから。
　
　人道的にどうのこうのいう時代じゃない。人権という概念はあっても、それは所詮は普通に生まれてきた人たちのためのもので、怪物のような外見で生まれてきた人のものじゃない。そして、今の時代だったら、それほど醜く生まれたのなら、何度でも整形手術を受けさせるんじゃないかあ。。。キャリエール(父）が。。。それも無理な時代

エリックにとっての救いが、キャリエール(父）。。。自分を作り出してしまった人。
特に、望海さまエリックと彩風キャリエールの父子のシーンが。。。ジーンとくる。
本当に大事で守りたいものなのねえ～彩風さんの芝居がうまいのか、彩風さんが望海さまを大事に思っているから、そのような空気感が出せるのか。

そして、エリックが純粋で、クリスティーヌが愛してしまうのも理解できる。

だって、誰からも守られず虐げられてきた人のトラウマはすごくて、猜疑心の塊だと思う。愛とか信用とか純粋とか。。。いうレベルには到底たどり着けない。（辿り着けてもものすごい年数がかかると思う）一緒に過ごして気分がいい相手だとは思われない。
若いクリスティーヌが心惹かれていくのは無理がある。。。
外見がいけていないから引っ込み思案になったレベルではない。。。

エリックがひねくれながらも、音楽を愛し純粋な魂を持ったままなのは、やっぱり、キャリエールが守り愛してくれたから。。。

彩風キャリエールは１０頭身あるようなスタイリッシュな体型で、望海さまが少し背が低いせいなのか（並ぶとちょっとスタイルが悪く見える）。。。美しい父から生まれた不出来な外見の息子に見えるような・・・・。似ていないし
しかし、顔が醜いという設定でも、仮面から出た顔半分は美しくて、母親の美しさを引き継いでいるのか・・・と思わせる。

和央エリックは頭身も良いので・・・樹里キャリエールと比べて不出来な外見にも見えず、顔半分が引きつっていても、半分は美しく・・・でも、諦めみたいな表情を浮かべていて。。。

美しい人が自分の醜さに気が弱くなっているところが・・・哀しくなる。

エリックは醜い設定でも、美しい人が演じることに意味があるのかも・・・

そして、エリックは父親に撃ち殺されて、それがこの物語のただ一つのハッピエンドの方法に見えるのが・・・
エリック良かったね。お父さん解放してくれてよかったね。。。。と思ってしまう。

最後は、花總クリスティーヌも真彩クリスティーヌもエリックのために歌っています。そして、花總クリスティーヌはそのまま普通の世界で生きられないんじゃないかという風情を出しています。真彩クリスティーヌはエリックを失った悲しみは本当だけれど・・・心を癒やすために何年か必要でもいずれエリックを思い出の中に移して、シャンドン伯爵と一緒に歩んでいきそう・・・

どちらもありですね。